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WorkPod 採用コラム

インターンシップの目的と効果、実施する際の流れと注意点

インターンシップは、就業体験を通じて「自社の理解を深めてもらうことができる」「学生のスキルを判断する」などの効果が期待できます。しかし、インターンシップの受け入れを行うには、しっかりと計画をたてて準備を行う必要があります。今回の記事では、インターンシップを実施する際のポイントを解説します。

インターンシップの目的

インターンシップとは、学生に就業体験をしてもらうことで、自社や業界、仕事についての理解を深めてもらうために行われる採用活動の手法のひとつです。

企業がインターンシップを行う目的

実際に、リクルートキャリアの就職みらい研究所がまとめた「就職白書2020―就職活動・採用活動の振り返り編―」では、企業側のインターンシップの目的で、最も回答の多かったのは「仕事を通じて、学生に自社を含め、業界・仕事の理解を促進させる」で87.6%、次いで「入社意欲の高い学生を絞り込む」の51.5%、「採用を意識し学生のスキルを見極める」の43.5%でした。他には次のような目的で行われています。

  • 学生に就業体験の機会を提供することで、社会貢献する
  • 将来の顧客となり得る学生に対して、自社に対する理解・イメージアップを促進させる
  • 入社後の活躍や定着を促進する
  • 学生の受け入れを通じて、社内人材を育成する

学生がインターンシップに参加する効果

一方、学生にとってはインターンシップに参加することで、「社会人として必要な知識やスキルを習得して、働くことに対するモチベーションを高めることができる」「仕事の具体的内容や社内の雰囲気などを知ることができる」「職種や業種、企業に対して新たな魅力を見つけることができる」などの成果を得ることができます。

参考:リクルートキャリア 就職みらい研究所「就職白書2020―就職活動・採用活動の振り返り編―」

インターンシップの種類とメリット

インターンシップは、実施する期間と内容によって、大きく分けて3つの種類があります。

1dayインターンシップ

数時間から1日で開催されるインターンシップです。受け入れの負担が少ないため、実施する企業が増えています。短時間ということで、内容的には就業体験というよりは、会社説明やセミナーなどになりがちです。しかし、学生にとっては参加しやすいため、比較的多くの学生が参加が期待できます。したがって、採用活動における母集団獲得の効果もあります。

短期インターンシップ

数日から1週間程度の期間で行われるインターンシップです。社内見学や職場体験、グループワークで与えられた課題やプロジェクトに取り組み、最後にプレゼンテーションを行うなどの内容で実施します。1dayインターンシップでは、企業側からの一方的な情報発信になりがちですが、短期インターンシップの場合には、学生と接する時間が長いため、性格や印象、コミュニケーション力も含めたポテンシャルを知ることができます。

長期インターンシップ

1ヶ月以上の長期間で実施されるインターンシップです。長期インターンでは、入社後に即戦力となることを目的に、社員の補佐的な業務を経験させることが多く、学生の能力や人柄をしっかりと確認することができます。また、若手社員を教育担当にすることで人材育成の効果も期待できます。しかし、期間が長いため実際に入社を検討している学生以外は参加しない傾向にあります。

インターンシップを実施する際の流れ

インターンシップを実施するには、次の点に注意してしっかりと計画を立てることが大切です。

計画立案

  • インターンシップの目的を明確にする
  • 対象者と人数を決める
  • 実施する時期や期間を決める
  • 担当者を決めるなど社内の受け入れ体制を整える
  • 必要な経費を計算して予算を立てる

一番大切なのは、インターンシップを実施する目的を明確にすることです。この目的によって、インターンシップを実施する期間や内容が異なります。また、学生がインターンシップに何を求めて参加するのかも把握する必要があります。就業体験を期待している学生に対して、会社説明会的な内容では物足りなく感じ不満となる可能性もあります。

経費の計算では、参加者の交通費や食費、宿泊費の他に、場合によっては賃金が発生することもあるので注意しましょう。特に長期インターンの場合には、労働基準法が適用され無報酬で働かせた場合には、違法となる場合があります。

実施内容の決定と参加学生の募集

インターンシップで実施する内容やタイムスケジュールの決定に併せて、実施期間中の注意点やルールを決めます。募集は、就職サイトや自社のホームページ、大学の就職課などを通じて行うとよいでしょう。予定した人数より多く参加希望が集まった時には、エントリーシートなどにより自社の求める人材像に合った学生を選びます。

インターンシップシップに参加した学生のフォロー

インターンシップ終了後は、参加した学生の評価を行って、今後の採用の選考や入社後の育成に活用します。また、学生にフィードバックすることで学生にとってはメリットとなり、企業イメージの向上も期待できます。その後は、メールやSNSを使ってコミュニケーションを取りながら、セミナーや交流会などを開催して継続的にフォローして自社への志望意識を高めるように働きかけましょう。ただし、頻繁にセミナーなどへの参加を義務づけるなど、行き過ぎた囲い込みは、学生に対しマイナスのイメージを与える可能性があるので注意が必要です。

まとめ

インターンシップは、就職活動を行う学生に自社や業界、仕事について知ってもらう機会となりますが、適切な内容で行わなければ反対にイメージを損なう恐れもあります。事前にしっかりと計画を立てて学生にもメリットが生まれるような内容にしましょう。

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