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逆境に強くなるためのチームビルディング

チームビルディングとは、構成員がそれぞれ個性やスキルを発揮できるように環境を整え、目標達成を目指す取り組みです。チームビルディングの導入により、コミュニケーションの活発化や目的意識の共有などの効果が得られ、逆境下でも生産性を向上させる体制が形成されるでしょう。

チームビルディングとは

チームビルディングは直訳すると「チーム作り」を意味し、人事業界においてはチームの構成員がそれぞれ個性やスキルを発揮できるように環境を整え、企業としての目標達成を目指す取り組みを指します。

チームというと少人数の構成を指すように感じるかもしれませんが、チームビルディングにおいては組織に属するすべての人を対象とします。また、単に組織として一丸となるという意味ではなく、多様性を認めて各々の個性を生かしたチームとして働くことが重要となります。

チームビルディングが注目される背景として、価値観の多様化や専門領域の増加などによるビジネスの複雑化が挙げられます。

従来の組織の多くはピラミッド型で、メンバーはリーダーからの指示に従うという構図が一般的でした。しかし昨今のビジネス環境では、一人のリーダーだけで適切な判断を下すのが困難になっています。

チームビルディングを導入することにより、組織内でのコミュニケーション活性化され、組織として目標共有が行えます。企業として多種多様な課題にも適切に対応できる柔軟性を獲得し、生産性の向上につながるでしょう。

各役職におけるチームビルディングの在り方

新入社員・若手人材

新入社員や若手人材へのチームビルディングは、主体性の醸成や会社組織におけるコミュニケーション能力の取得など、社会人としての基礎スキルを取得してもらうことを目的とします。

中堅社員

ここでの中堅社員は、係長やプロジェクトリーダーなどを務める現場での中心人物を指します。経営層や管理者層の意図や方向性を理解し、現場の意見と折り合いを取りながら目標達成に向かう重要な立場です。

次世代のマネジメント層候補となるため、企画力や課題解決といった組織の変革にまつわるスキルを取得してもらうためにチームビルディングを実施しましょう。

責任者・管理者

責任者・管理者はいわゆる中間管理職にあたり、経営層の意図を現場へと伝達し、目標達成にまつわる責任を持つ層です。

チームビルディングとしては、部門やエリアを統合して管理する立場であることから、現場レベルでの壁を取り払い、組織としての意向に基づいて統率する能力が求められます。また、部下にあたる中堅社員を育成するためのスキルも欠かせません。

経営層

経営者や役員といった経営層も、チームビルディングの対象となります。組織のトップに立つ経営層には、企業としての目標や計画を定めて全社員へ展望を共有することが求められます。組織を牽引する行動力と実行力を持ち、メンバーを取りまとめる力を養いましょう。

逆境時にこそチームビルディングが求められる理由

コミュニケーションの活発化

コミュニケーションを活発化させることによって、メンバー間で得意なスキルや価値観などが共有され、適切な人員配置が可能となります。突然の退職などで欠員が生じても、代わりの人員を立てやすくなるでしょう。

また、企業としての目標や経営層の展望を共有することで、チームとしての方向性にブレが生じにくくなります。

モチベーションの向上

逆境に置かれたときにこそ、組織として生産性を高めなければいけません。そのためには、従業員一人ひとりのモチベーションを高い状態で推移させる必要があります。

チームビルディングによってメンバー間で互助関係を作り上げ、職場に一体感が浸透することでモチベーションは向上していきます。「仲の良い同僚のために、尊敬する上司ために」といった雰囲気が醸成されれば、より高いモチベーションが維持されるでしょう。

創造性を養う環境

従業員はそれぞれ異なる価値観やスキルを持っています。チームビルディングを行うことで各々の特徴が融合し、新たなアイデアが生まれやすい環境となります。組織として逆境に打ち勝つイノベーションを起こすためには、チームとしての化学反応が欠かせません。

チームビルディングを効果的にする「タックマンモデル」

チームビルディングは、アメリカの心理学者B.W.タックマンによって提唱された「タックマンモデル」を用いることで効果的に運用されます。

タックマンモデルではチームの状態を5段階に分類し、何を実行することで次の段階へ移行できるかを明らかにします。チームの現状や今後の課題の把握に役立てましょう。

形成期

チームができたばかりの段階です。メンバー間に相互理解がない状態であり、目標も明確ではありません。次の段階へ進むためには、まず相互理解を済ませて目標を定める必要があります。

混乱期

お互いのことを知ることで考え方の違いに気付き、メンバー間で対立構造が生じている段階です。次の段階へ進むためには、互いに考えを認めるためのコミュニケーションが必要となります。

統一期

混乱期を乗り越えてメンバー間での相互理解が進み、安定した状態に入った段階です。組織における目標やメンバーの役割が共有され、チームとしての団結力が芽生えます。メンバーの個性やスキルを尊重したうえでの役割を割りふり、全員がチームとしての目標に納得することで次の段階へと進めます。

機能期

メンバーそれぞれに役割を担い、チームとして有機的に機能している状態です。目標達成に向けてそれぞれが主体性を持って動く意識が生まれ、チームとしても団結力が高い状態です。目標に対しての結果が出始めている段階ですが、場合によってはメンバーに疲労や不満が蓄積していることもあります。マネジメント層からのケアを欠かさないようにしましょう。

散会期

プロジェクトの終了などにより、チームとしての活動に終わりを迎える時期です。メンバーの達成感や業務への充実度などを確認し、チームビルディングの成否を確認しましょう。

まとめ

チームビルディングというと堅苦しく聞こえるかもしれませんが、メンバー間での相互理解はレクリエーションや部活動といった業務外の交流でも得られます。

逆境下だからこそ、気を張らない環境でコミュニケーションを活発化させ、モチベーション向上につなげるのも有効なチームビルディングとなるでしょう。

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