イノベーション人材とは?特徴・求められる能力・育成方法を解説
企業を取り巻く環境が変化し、将来への予測がつかない中でイノベーション人材が注目されています。既存の商品の効率化に留まらず、非連続的な創造、革新を起こすイノベーションが求められます。イノベーション人材の特徴や求められる能力、育成方法を解説します。
目次
イノベーション人材とは?
企業を取り巻く環境が変化し将来に予測がつかない中で、企業はどのように経営の舵取りを握ったら良いでしょうか?色々な方法がありますが、1つの解決策としてイノベーションの創出が求められます。新しい価値の創造、インパクトのある商品の創出により、企業はイノベーションを起こしていく必要があるのです。
イノベーションを起こすには、設備投資だけでなく人材への投資が不可欠。イノベーション人材を採用し、育成することが必要となるのです。イノベーション人材の特徴、求められる背景を確認していきます。
イノベーションとは?
経済学者ジョゼフ・シュンペーターは、イノベーションの特徴を以下の5分類に分けています。
- 新しい商品の創出
- 新しい生産方法の開発
- 新しい販路の開拓
- 原材料の新しい仕入先の獲得
- 新しい組織の実現
つまりイノベーションとは、フィーチャーフォン(ガラケー)の後にスマートフォンが生まれたような創造的破壊を企業が実現することを言うのです。ガラケーをいくら改良してもスマホは生まれず、両者の間には連続性がありません。イノベーションは非連続的な創造、革新などを起こします。
イノベーション人材の特徴
イノベーションには、非連続的な創造、革新を起こすイノベーション人材が必要です。イノベーション人材の特徴を確認しましょう。イノベーション人材には、「新しい価値を生み出す創造力」「批判的思考」「問題解決力」「リーダーシップ」「情熱を持ち続ける意欲」などの特徴があります。
イノベーション人材が求められる背景
なぜ、イノベーション人材が企業で求められるようになったのでしょうか?求められる背景を確認します。
人口減少、DX、働き方の多様化、グローバル化といった外部環境の変化に、多くの企業が対応を迫られています。既存の商品の効率性を追求するだけでは、新しい商品が出てきたときに一気に顧客を奪われてしまうでしょう。未来の予測が困難な時代においては、非連続的な創造、革新を起こすイノベーション人材が求められているのです。
イノベーション人材に求められる能力
イノベーション人材にはどのような能力が求められるでしょうか?イノベーションを起こし続けているGoogleの元副社長ジョナサン・ローゼンバーグ氏は、Googleが求める人材を以下のように定義しています。
- 分析思考能力
- コミュニケーション能力
- 新しい試みに対する意欲
- チームで仕事ができる能力
- 情熱と指導力
上記をイノベーション人材に求められる能力としてそれぞれ解説します。ただし、実際に自社内で設定する際には、オリジナルの能力を作るようにして下さい。イノベーション人材に求められる能力は人事戦略に繋がるものですから、企業によって違いがあるのです。
分析思考能力
イノベーションを起こすには、既存の製品・サービスの特徴、マーケティング戦略、他社の動向を分析する力が必要になります。既存の製品と連続的な製品を発売しても、消費者は「大ヒット商品の二番煎じだ」と思ってしまいます。今まで見たことがない製品を開発するために分析思考能力が求められます。
コミュニケーション能力
イノベーションを起こすには、相手に自分の思いを伝えるコミュニケーション能力が必要です。新製品のアイデアを思い付いたとしても「どうせ却下される」と黙っていては、そもそもメンバーは、あなたのアイデアを知ることすらできないですよね。発言にはリスクが伴いますが、リスクを承知の上で伝えていけるコミュニケーション能力が求められます。
また、コミュニケーション能力には「多様な価値観を認める」ことも含まれます。年齢や性別、国籍を問わずに働くメンバーの様々な価値観を取り入れていける寛容さは、創造と革新に繋がっていくことでしょう。
新しい試みに対する意欲
イノベーションはすぐに生まれません。新しいアイデアを思いついても、経営者や上司の賛同を得られるとは限りません。ときには一蹴されることがあるでしょうが、それでもなお、新しい試みに何度も挑戦していける意欲が必要です。また、日常業務をこなしつつ新しい試みを追求できるチャレンジ精神が求められます。
チームで仕事ができる能力
イノベーションは1人では生まれません。チームメンバーとの切磋琢磨によって生まれるものです。アイデアを提案し、メンバーからの批判を受けて、メンバーと共に新しい価値を追求していこうとする協調的な態度が必要です。
情熱と指導力
イノベーション人材には情熱と指導力も必要です。イノベーションを追求し続ける情熱があるからこそ、アイデアが生まれ、新しい価値の提案に繋がるものです。また、イノベーションを起こすためにメンバーを率いていく高い指導力も期待されます。
イノベーション人材の育成方法
これからの企業にはイノベーション人材が必要であることが分かりました。イノベーション人材を育成するにはどうしたら良いでしょうか?育成方法を解説します。
育成方針を決める
イノベーション人材を育成するには、まず、会社が「イノベーション人材を育成する」方針を決めましょう。方針を決めずに闇雲に研修を行っても人材は育ちません。自社独自のイノベーション人材に必要な能力を決めた上で、人材育成の方針を決定して下さい。イノベーション人材に必要な能力は階層別に設定します。
主体的に人材育成の機会を提供する
育成方針を決めた後は、人材育成の機会を提供していきましょう。受け身ではなく、「会社が率先して研修を受けて欲しい」と思う気持ちを社員に伝えるのです。社内掲示板や社内SNS、あるいは経営者のメッセージを通じて、自社に求められるイノベーション人材の必要性、人材を育成するための教育の重要性を訴えて下さい。
まとめ
企業を取り巻く環境が変化し、将来の予測をしづらい中で、イノベーション人材の必要性が高まっています。イノベーション人材に必要な能力を企業ごとに設定し、育成にも繋げていきましょう。
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