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引く手あまたの建築施工管理技士の採用に成功するための方法

建設会社は、建築施工管理技士を持っている人材を欲しいと思っています。国や知事から建設業許可を得るために必要な専任技術者に就くには、建築施工管理技士が必要です。専任技術者が不在だと許可が取り消されるため、建築施工管理技士が求められているのです。引く手あまたの建築施工管理技士をどうしたら採用できるのか、採用に成功するための方法を解説します。

建築施工管理技士が求められる理由

6種類ある施工管理技士の資格。その中でも建設業で必要とされることが多いのは建築施工管理技士です。建築施工管理技士を持っていると、専任技術者になることができます。

建築工事を行うにあたって、建設会社は国土交通省や知事から建設業の許可を得なくてはなりません。建設業の許可を得るには、営業所に常勤の専任技術者を配置することが必須。もし専任技術者を置けないと許可を得られません。また、仮に許可を得ていても、専任技術者が不在となった時点で建設業の許可の取り消しになってしまいます。

なお建築施工管理技士には1級・2級があります。1級は、特定建設業および一般建設業のどちらの許可を受ける専任技術者になれます。1件分の元請工事の合計額が4,000万円以上の工事を請け負う時、特定建設業の許可を得る必要があります。1級建築施工管理技士がいると、特定建設業の許可を得やすくなるのです。

建築施工管理技士の採用は難しい

建設業許可の専任技術者になれる建築施工管理技士は多くの建設会社で必要としています。需要が多い一方で、建築施工管理技士の採用は難しいと言われます。

1級・2級共に、建築施工管理技士の合格率は低くありません。例えば1級建築施工管理技士の2020年度の合格率を見ると、学科試験が51.1%、実地試験が40.7%となっています。一級建築士の2020年度の合格率が20.7%であることに比べると、難易度はそれほど高くないことが分かるでしょう。それでは、なぜ建築施工管理技士の有資格者の採用が難しいのでしょうか。採用が難しい事情を確認していきます。

専任技術者になれる施工管理技士を各社で取り合う

オリンピック後も建設業の需要は堅調で、インフラやメンテナンス工事の需要は継続します。高額な受注を見込めるケースもあるでしょう。しかし前述の通り、元請工事の合計額が4,000万円以上の工事を請け負う際には特定建設業の許可が必要で、許可を得るには専任技術者が必須です。2級より1級の方が難易度が高いので、建設会社同士で「専任技術者になれる」1級建築施工管理技士を取り合います。

もちろん2級建築施工管理技士の採用も容易ではありません。2級建築施工管理技士は、一般建設業の許可を取るための専任技術者になれるからです。いずれにしても、建築施工管理技士は各社で取り合いになるので、採用が難しいのですね。

主任技術者になれる施工管理技士を各社で取り合う

建築施工管理技士は、工事現場での配置が義務付けられている主任技術者になることができる資格です。建設業許可を取得している建設会社は、全ての工事現場に主任技術者を置くことが義務付けられています。つまり、建設業の需要が堅調であればあるほど、工事現場の数は多くなりますし、同時に建築施工管理技士が必要とされるわけです。

専任技術者と同様に、主任技術者になれる施工管理技士を各社で取り合うになるため、採用が難しいのです。

建築施工管理技士の採用に成功する方法

採用が難しい建築施工管理技士は、どのようにしたら採用できるのでしょうか?建築施工管理技士の採用に成功するための方法を解説します。

労働環境を見直す

引く手あまたの建築施工管理技士の採用に成功するには、自社の労働環境を見直すことが先決。建築施工管理技士が携わる仕事は施工管理と言いますが、施工管理は休日出勤が多いものです。会社として週休二日制を導入していても、施工管理は土曜日に出勤することがザラにあります。理由は、会社が休みの土曜日も工事を行うからです。

施工管理の仕事を探している求職者も休日出勤になることは分かっています。しかし、どうせ転職するなら労働環境が良い職場で働きたいと考えます。ですから、休日出勤があるにしても、交代制を導入し、あるいはITツールを活用して施工管理者の工数を減らしている職場を求職者は希望します。

建築施工管理技士の採用に成功するには、労働環境を見直し、求職者が働いてみたいと思う環境を整備するようにします。

自社のアピールポイントを洗い出す

建築施工管理技士の採用に成功するには、「この会社で働いてみたい」と求職者に思ってもらう必要があります。そのためには、自社のアピールポイントを洗い出しておくことが大切です。

アピールポイントの洗い出しをするには、人事部だけの議論に留めず、他部署や経営層からの意見を聞いていくことが重要。「こんな良いところがあった」と思わぬ発見をすることにも繋がります。なお自社に対して大きな改善ポイントが見つかった場合は、すみやかに改善していくようにします。

相手に配慮した選考プロセスにする

建築施工管理技士の休みは日曜日のみのケースがあります。また、早朝から夜遅くまで仕事をしていることも多いので、相手に配慮した選考プロセスを組むようにしましょう。例えば、夜遅い時間や日曜日の面接を設定したり、Web面接を認めたり、あるいは選考回数を短くしたりする工夫が挙げられます。

なお、選考回数を短くするといっても判断基準が曖昧ではなく、しっかりジャッジする必要があります。そのためには面接官の教育が重要で、求職者の行動を分析し、「成果を出せる人材か」「面接でのアピールポイントは、入社してからも発揮できそうか」といった観点を鋭く見る必要があります。

採用サイトを活用する

労働環境の見直しやアピールポイントの洗い出しなどが終わったら、求職者に向けて伝えるようにしましょう。自社内に情報を留めておいても、求職者が知る術がありません。採用サイトを活用し、「施工管理者が働きやすい環境を整えていること」「働きがいがある職場であること」「選考回数を求職者に配慮していること」など、具体的に伝えて下さい。

採用サイトがなかったとしても、心配はいりません。最近は、プログラミング技術がなくてもコンテンツを用意しておくだけで、簡単にホームページや採用サイトが作れるクラウドサービスがあります。

建築施工管理技士という採用難易度が高い有資格者を確保するためには、採用に成功する方法で挙げたように、多くの事柄を実践する必要があります。面接官の教育も求められます。つまり採用難易度が高い人材を採用するには、たくさんの工数が必要です。ホームページや採用サイトにかける工数をできるだけ減らして、かけるべきところに工数をかけるようにしましょう。そのために、クラウドサービスの活用も検討したいところです。

まとめ

引く手あまたの建築施工管理技士の採用に成功するための方法を紹介してきました。労働環境の見直し、アピールポイントの洗い出し、求職者に配慮した選考プロセスなどが成功ポイントとして挙げられます。採用サイトを活用し、自社の良いところを求職者に伝えていきましょう。

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