深夜営業で求人を行う際のポイント 求めるべき人材や注意点を解説
午後10時から午前5時までの深夜帯で求人を行う場合、深夜営業ならではの注意点を踏まえて採用する必要があります。この記事では、自主性・自律性の高さなどの求めるべき人物像や、募集時・審査時のポイントを解説していきます。
目次
深夜営業の注意点
まずは深夜営業の特徴について、法律面を交えて解説していきます。なお、深夜営業は「午後10時から午前5時」を指します。
割増賃金の支払い
労働基準法37条により、深夜時間に労働させた場合は、通常支払っている時給の25%増の割増賃金を支払わなければいけません。
18歳未満の就業禁止
労働基準法61条により、原則として18歳未満は深夜時間帯の労働はできません。
客層の変化
業種・業態を問わず深夜営業の特徴となるのが、客層の変化です。同じ店舗であっても「日中は静かで単身客中心、深夜はにぎやかで団体客中心」といった具合に、時間帯によってがらりと客層が変化する場合があります。
客層の特徴に合わせて、人員を配置するのが望ましいといえるでしょう。
ワンオペの問題
ワンオペは「ワン・オペレーション」の略で、従業員ひとりだけで店舗等のすべての業務をこなすことです。売上に対する人件費の問題から、深夜は複数名の人員を配置できないといった背景があります。
一方で、「休憩が取れない」「防犯上のリスク」など従業員への負担が大きく、ブラック企業の温床であると問題視されています。
深夜求人で求めるべき人材
自主性・自律性の高さ
深夜帯は責任者が出勤しない場合が多く、アルバイト・パートに業務を任せることが多くなります。業務をマニュアル化していても想定外の事態は起こるため、自分で判断できる自主性・自律性の高さが重要となります。
とくに年中無休の店舗などは、自主性・自律性の高い人材を複数名雇用しておくと、安心して深夜営業を任せられるでしょう。
コミュニケーション能力
深夜営業の店舗では、飲酒した人など応対が難しい客が訪れる可能性があります。責任者が不在の状況であれば、アルバイト・パートが責任を持って応対することになるため、コミュニケーション能力は重要な要素となります。
深夜の働き手というと「無愛想で、黙ってレジを打つ」といった印象を持つかもしれませんが、業務内容や店舗の立地などによっては日勤以上にコミュニケーション能力が求められるでしょう。
深夜求人の審査時のポイント
履歴書を丁寧に作成しているか
基本的なポイントですが、履歴書を丁寧に作成しているかは重要な審査項目となります。志望動機や必要事項などを漏れなく正確に記載しているかで、業務でも指示されたことに対して手を抜かず遂行できるかがわかります。
また、誤字脱字も「ミスなく業務を行えるか」「確認の習慣が身についているか」といった点を見分けるのに役立ちます。手書きの履歴書であれば丁寧というわけでなく、その内容に目を向けましょう。
面接時の受け答え
前述のとおり、深夜営業でもコミュニケーション能力は重要な要素であり、面接時の受け答えからその資質を見抜かなければいけません。
具体的には、「質問に対してすぐに的を射た答えを出せる」「ハキハキと受け答えができる」といった点を確認しましょう。
深夜求人の募集要項で掲載すべきポイント
深夜求人の募集要項を作成する際、忘れずに記載すべきポイントを解説していきます。
給与支払いのタイミング
深夜帯を志望する人は、深夜割り増しなどの金銭的メリットを求めて応募する傾向にあります。様々な事情から「給料はすぐに欲しい」という人も少なくないため、日払い・週払いなど支払いに柔軟性を持たせられるなら記載しておきましょう。
交通手段
出退勤のタイミングが公共交通機関が停止している時間帯である場合、通勤手段は従業員に任せることになります。駐輪・駐車スペースの有無など、通勤手段について細かく明示しておく必要があります。
安全面
深夜の勤務は、日勤に比べて犯罪被害や客層の悪さなどが不安要素となります。セキュリティや治安などアピールできるポイントがあれば、忘れずに記載しておきましょう。
勤務シフトの融通
深夜労働はシニア層や主婦層から敬遠される傾向にあり、大学生やフリーターの就業が中心となります。
とくに大学生の応募を集めるためには、学業と無理なく両立できるシフトが条件となるため、「週○日可」「学校と両立できるシフト」などの文言が必須となります。
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日中と深夜帯では業務や客層も異なるため、必要となるスキル・求める人物像も異なってきます。求人は本来であれば、それぞれの時間帯に見合った人材を求めて行うのが理想です。
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