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母集団形成は採用活動の基本 2つの方向性と3つポイントを押さえよう

採用活動における母集団形成とは、自社への応募を検討する求職者を増やすための活動です。大きく分けて2つの方向性があり、求人媒体の利用やSNSの活用などによって求職者へ認知してもうらえるよう働きかけていきます。今回は母集団形成のポイントや具体的な活動について解説していきます。

母集団形成とは

採用活動における母集団は、自社への応募を検討している求職者を指します。

つまり母集団形成とは、自社が求人活動を行っていることを求職者に認知してもらい、応募を促すための活動を指します。求職者に関心・興味を持ってもらうための様々な活動が母集団の形成につながり、その方法は求人媒体への掲載やSNSでの発信など多岐にわたります。

母集団形成の2つの方向性

母集団形成には、大きく分けて2つの方向性があります。

応募数を増やすことに注力する

母集団形成の方法のひとつとして、応募数を増やすことに注力し、そのなかから良い人材を採用する方法が挙げられます。

いわゆる「下手な鉄砲も数を撃てば当たる」という考え方であり、想定外の人材と出会える可能性があります。複数のポジションで採用を検討している場合にも有効です。

デメリットとしては、「選考に手間がかかる」「ミスマッチを起こしやすい」などが挙げられます。とくにミスマッチは、せっかく採用につながったにも関わらず早期退職を招いてしまうリスクが高まり、結果的に採用コストがかさむ恐れがあります。

応募者の質を重視する

もうひとつが、応募数ではなく応募者の質を重視する方法です。限られた応募しかなくとも、自社で理想とする人材が応募してくれればよいという考え方です。

具体的には、求める人物像やスキルを明確にし、自社の雰囲気などを公開することで、マッチ度の高い人材からの応募を募ります。厳選された人材から選考するため、ミスマッチを防げるうえに進行も比較的スムーズになります。

デメリットとしては、理想を高くし過ぎたり条件を絞りすぎたりすると、応募自体がない恐れがあることです。

母集団形成につながる活動

求人媒体の利用

母集団形成において、最も基本的な活動が求人媒体の利用です。ただ一口に求人媒体といっても、ハローワークや求人サイト、人材派遣会社など様々な媒体があります。自社が求める人物像や職種、予算などから最適な媒体を選択しましょう。

自社ホームページの情報拡充

求人媒体を利用する際は、求人広告の内容ばかりに意識をまわしがちです。しかし、ほとんどの求職者は求人広告をみて実際に応募する前に、企業のホームページも確認するといわれています。自社に関心をもった求職者にしっかりと情報提供できるよう、情報を充実させなければいけません。

具体的には、職場の雰囲気が伝わる写真や一日の業務の流れなど、求人広告では伝えきれないリアルな情報を充実させましょう。求職者が入社のイメージを想像しやすくなり、マッチング向上に役立ちます。

SNSによる発信

SNSによる発信は、中長期的な試みとして母集団形成に寄与する方法です。アカウントを作成した直後に求人情報を掲載しても、残念ながら求職者の認知にはつながりません。様々な情報を発信し、フォロワーを獲得したうえで初めて効果が得られます。

SNSの運用は手軽かつ無料で始められる反面、フォロワー獲得につながるコンテンツや情報を発信し続けるのは決して楽なタスクではありません。また、炎上のリスクもゼロではありません。SNSの運用は採用活動に限定せず、自社のブランディング化にまつわる業務として行う必要があるでしょう。

合同説明会や転職フェアへの出展

合同説明会や転職フェアへの出展は、求職者と直接的に交流できる機会となります。自社の雰囲気を伝えるのにこれ以上ない活動であり、想定外の人材に出会える可能性もあります。

ただ、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、実地でのイベントは中止が相次いでいます。今後はオンライン上での実施など、新たな取り組みによって代替していく必要があるでしょう。

効率的な母集団形成に必要な3つのポイント

様々な活動を並行して実行する

母集団形成には最適解があるわけではなく、求める人物像や募集職種、時期などによって異なる成果が表れます。ひとつの活動に頼りきるのではなく、いくつかの活動を並行して進める必要があります。

求める人物像を明確にする

とくに母集団形成の方向性として質を重視する場合、求める人物像やスキルを明確にしておく必要があります。コミュニケーション能力や資格などはもちろんのこと、候補者の志向と社風のマッチ度などにも目を向けるようにしましょう。

潜在層へのアプローチ

少子高齢に伴う人材不足が叫ばれる昨今で重要になるのが、潜在層へのアプローチです。採用競争が激化するなかにあって、目の前の求職者に対する活動だけでは優秀な人材を逃してしまう可能性があります。現在は転職活動を行っていないけれど、今後活動を行うかもしれない潜在層にも認知してもらうためには、SNSでの発信やリファーラル採用の導入などが効果的です。

まとめ

母集団形成は、採用活動の基本のひとつです。どのような母集団を形成したいか、どのように母集団を形成するかという方向性は、そのまま採用活動の指針となります。予算や求める職種などから総合的に検討し、効率よく母集団を形成していきましょう。

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